みなさん、こんにちは
保田学園 保田高等学院です。
保田高等学院では、ホームスクールという、今、学校へ登校できていない生徒の家庭へ校長が訪問し、生徒の状況・ペースに合わせて学習サポートや、生徒・保護者のカウンセリング、(主に保護者の今までの子育ての紐解きと今の子どもへの向き合い方を共に考える)を行っています。
最初は、ほとんどのケースにおいて、本人が部屋から出られず、会うことができないため、母親のカウンセリングを行い、生徒の部屋の前で、校長が開かないドアの前でしゃべる。
ホームスクールはここからスタートし、少しずつ次のステップ(登校できるようになる)へ導いていけるようサポートを行っています。
行っていくことは、
①基本的生活習慣
②小さな自己肯定感
③正しい親子関係
「学校に登校する」ではなく、先ずは、この3点を少しずつ、養っていくのが、ホームスクールの目的です。
実際に、保田高等学院では、入学してから3年間、ホームスクールを行い、最初は家で校長と話をする所から始め、少しずつ近所に出る練習を行い、4年目に登校できるようになり、現在は毎日休まずに登校している生徒…。
入学後、なかなか登校できず、ホームスクールで校長と話すことで、少しずつ登校できる日が増え、5年かけて今年ようやく、卒業をする生徒…。
卒業生になりますが、入学後、ホームスクールからスタートし7年かけて卒業し、それから自身で勉強し、今年、宅建の資格を取得した生徒がいます。
そして、先日そんなホームスクールの保護者会がありました。
こちらが保護者会の様子です。
今回参加された保護者の方は、みんなこの日が初対面なんです!!
けれども、校長がホームスクールを行う際に、同じように少しずつ学校へ登校できるように、取り組む仲間(生徒・保護者の方)がいることを話しているので、自己紹介を行うと…
「〇〇さん、いつも話では、聞いていました!!」
「校長先生から話を聞いてました。あなたが〇〇さん!!」
と初対面なのに、なぜかお互いの事を知っている不思議な自己紹介でした!!
保護者会では、それぞれの生徒の状況や、保護者の方の悩み、不安などを話し、それに対して校長が、一人ひとりの状況に寄り添いながら、それぞれの段階に応じて、これからの取り組み方について具体的に話をしていきました。
その際も、保護者の方それぞれ、お互いの気持ちが共感できるため
「うちの家もそうなんよ~。」とか
「家の手伝いが少しずつできるようになって、すごいですね~。」
「うちの子も、部屋でゲームばっかりしてますよ~…。」
と互いに、まるで自分の事の様に、共感しながら話が盛り上がり、保護者会というよりは、まるで心のふれあいの場のような温かい雰囲気に包まれていました。
その場には、この日の保護者会に参加する、ホームスクールの保護者の方に何かできることを…と考え準備した、教員の手作りのババロアと、心を込めて、紙コップではなくコーヒーカップに淹れたコーヒーがともにありました…。
最後には、保護者の方それぞれ、ラインを交換して、「ホームスクール」というグループラインをつくるまで、保護者同士のつながりができた、そんな保護者会でした。
最初は少し緊張していた保護者の方の表情も、帰る時には満面の笑みで帰っていく…
生徒だけでなく、保護者にとっても【一人じゃないんだ!ここに居ていいんだ!】と思ってもらえる、そんな心の居場所、それが保田高等学院です。