皆さんこんにちは
保田学園 保田高等学院です。
皆さんは「生存者バイアス」というものを知っていますか?
生存者バイアスとは、成功者の事例や話ばかりに注目し、それ以上に大切な、失敗談や失敗した人の事例を無視する傾向のことで、
これが、先日の始業式の話の内容でした。
「生存者バイアス」があるから、失敗談や失敗した人の事例に着目して大切にしましょう… というのはよく聞く話ですが、
保田校長の話は、それとは違うものでした‥‥
「最近はSNSやテレビ番組で、成功した人が、自身の失敗談からの教訓を伝える場面を見かけることがあるが、それは本当の意味での失敗談ではない。」
「わかりやすく学校を例にすると、この学校で、先生(保田校長)は一番色んな経験をしてきている。」
「だから、他の先生を指導したり、時には怒る時に、自身の失敗談などの体験談をいっぱい話すけど、体験談そのものは、先生たちの学びにはなってない。」
「なんでかというと、自分でやったことではないから…」
「じゃあどうやって学んでいけばいいかというと【体験】するしかない。」
「自分で体験して、失敗すること。失敗した気になってもダメ…。これが大切!!」
「じゃあ、失敗するには…3月の終業式でも話したけど、【やるしかない!!】」
「【できる】・【できない】ではなく、【やる】か【やらないか】、そしてとにかく【やる】これが生存者バイアスの教訓…」
「先生は60年生きてきて、何かを成し得たことがたくさんある。」
「自分自身に厳しい言い方をするけど、その成し得てきたことに価値はない。そこに価値を求めると、そこで自身の成長が止まってしまうから。だから、それは自信にすればいい。」
「みんなも不登校を克服して学校に来れるようになった…それを自信にすればいい。でもそこに価値はなく、次に進まんといけん。」
「じゃあ、次に何をするか…、その価値があるものは、体験と失敗する可能性の数。」
「体験と失敗する可能性の数…これぐらいしか老人には勝てない。」
「これだけはみんなの方が、先生(保田校長)よりはるかに多い。」
「だけど何事もやらんかったら、体験も失敗もできない…」
「だから新学期の今日から、失敗を恐れずに踏み出して欲しい、それぞれレベルは違ってもいいから、自分の中での一歩を踏み出して欲しい。」
「今まではやった事ないこと、チャレンジしたことの無いことに価値はあるから、そこに踏み込んでいって欲しい。」
という話をしました。
生徒たちも、先月の終業式の言葉が根付いていたようで、今日の話がより一層、強く響いたようでした。
この言葉は、生徒だけでなく、私たち職員にも向けられた言葉であるため、とにかく【やる】を貫き通す1年にしていきたいと思います。
一日1ミリ共に…
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