みなさん、こんにちは
保田学園 保田高等学院です。
この日は保田高等学院の卒業式の日でした。
保田高等学院にとっての卒業式とは、高校生活最後の日として、一日1ミリ歩んできた高校生活を振り返り、そこから
気持ち新たに社会へ、一歩を踏み出していく大切な式典の日と捉えております。
卒業式の「卒業証書」授与では保田校長が一人ひとりの生徒に一言ずつかけながら卒業証書を渡しました。
これには、おもわずこらえていた涙をこらえきれなくなる生徒もいました…
そして「保田高等学院学院長式辞」では、保田校長から卒業生に向けてこんなメッセージがありました。
人生には楽しいことだけでなく辛いこともたくさんある。そんな時、その辛さを抱えて【辛抱】していく。すると自分自身に一本の【心棒】ができる。そうなると今まで【辛】かったことに心棒が加わり【幸】せになる。
という話をし、「そして、どうしてもしんどくなった時はいつでもこの学校に戻っておいで」と卒業生の帰ってこれる居場所として、これからもこの学園を守っていくと約束をしました。
最後に、「これから社会に出ていく上でこれだけは守ってほしいと…」
保田高等学院唯一の校則であり、みんなで毎日ホームルームで唱和してきた、【たった一つの約束事】を言葉を噛みしめながらみんなで唱和して式辞は終わりました。
「在校生送辞」では、在校生代表が、卒業生への感謝、決意の思いを伝え、卒業生の写真を自ら集めて作ったスライドをプレゼントし、
「卒業生答辞」では2名の卒業生がそれぞれ自身の不登校の経緯やなぜ保田高等学院に入学を選んで、そこでどんな葛藤をしながら一日1ミリ歩んできたかを
赤裸々に自身の生き様を語ってくれました。
そんな保田高等学院らしい卒業式でしたが、もう一つ保田高等学院らしい事がありました。
それは、一人の卒業生が卒業式前に会場を見て不安になり、卒業式が始まっても中に入れず、入り口から様子を見ていたのですが、
卒業式が終わった後、保田校長が「いつまでも、待つから自分のタイミングで卒業証書を取りにおいで。」というと、
その生徒もしばらく躊躇していましたが、意を決して卒業証書を受け取りに行きました。
そしてその様子を見ていた卒業生が自然と集まり、もう一つの卒業式がスタートいたしました。
校長が卒業証書の授与を行うとその生徒は、卒業式の練習で確認した所作を、一つひとつ丁寧に行いながら卒業証書を受け取りました。
その様子をスタッフ・卒業生みんなで拍手で見届けました。
今年の卒業式は全員休むことなく出席し、それぞれの進路へと巣立っていきましたが…
この日、生徒・保護者をはじめみんなで作り上げた卒業式はそれぞれにとって大事な人生の1ミリになっと思いました。
共に一日1ミリ。
校長のラジオ番組をぜひ聴いてください。
「保田隆のHeart Beatラジオ」 RCCラジオ 毎週月曜 20:30~