みなさん、こんにちは
保田学園 保田高等学院です。
今、保田学園の放課後は生徒とスタッフの笑顔に満ち溢れた会話がとびかっています。
保田高等学院と放課後等デイサービス プロローグでは、毎日下校の前に、ふり返りノートという、
その日、一日の過ごし方をふり返り、その後の過ごし方を自身で計画して記入する取り組みを行っています。
先日の始業式では、校長が目標・目的・意義の違いについて、そしてふり返りノートを例に考え方を次のように説明しました。
【目標より目的。意味より意義。「何のために」と「どこに向かって」を常に自分に問いかけながら行動する!】
これは、毎朝スタッフが、職員朝礼で唱和している、保田校長が作った保田学園の教員実践心得の一つです。
校長はこの心得の内容について話をし、生徒に『目標』・『目的』・『意義』について、一つひとつ説明をしていきました。
〇目標は…標(しるべ) 目的にたどり着くためのしるべ。
〇目的は…的 (まと) 最終的にたどりつきたい、叶えたい事柄。 ← 「何のために」
〇意義は…目的を果たすことで、どうなりたいのか。 ← 「どこに向かって=どのようになりたいか。」
この三つが連なって行動して初めて、達成につながるが、目的や意義の無い目標を立ててしまうと、行動が続かない。
例えば「毎日走る」という目標を立てても、何のために走るのか、毎日走ってどうなりたいのかがないと、
しんどくなったり、めんどうくさくなってやめてしまう。
だから、自身の「目標」に「目的」「意義」を加えて行動することが大切で、これは一生、自分の人生の中で役に立つ。
と校長が説明すると生徒たちは「思い当たることがたくさんある。」とか「それ、俺のことじゃん。」など、自身の体験と照らし合わせながら、
「うん、うん」と首を縦に振りながら話を聴いていました。
その後、校長はこのふり返りノートを例に挙げて、もう一度、目標・目的・意義について次のように説明しました。
(目標) ・必ず毎日書く!
(目的) ・計画力(目標を達成するために、物事を円滑に運ぶための『全体の地図を作成できる能力』)をつける。
・振り返る力(自分の行動や言動、内面の傾向を客観的に捉え、改善点を見つけ出す能力→内省力)をつける。
・自分の意見、考え。思いを表現し、伝える力→(コミュニケーション力)をつける。
(意義) ・豊かな人間力を養い、社会で自分らしく、強く生き抜ける人になる!
特に自分の意見、考えを書くことについては、例えば一日のふり返りの項目で「疲れた。」
ではなく、何で疲れたのか「英語の授業で疲れた。」→「英語の単語を覚えるのが難しくて疲れた。」というように自分に問いかけながら書いていくこと。
別に、良いことだけを書くのではなく、自分の感じたこと、書きたいことを思い思いに書く。とにかく自分の思いを言葉で表現していき、
習った漢字を使いながら、基礎学力をつけることで、豊かな人間力を養っていく事。
これが、みんなが保田高等学院に入学してきた意義ですと話をしました。
また、スタッフへも同様に『目標』・『目的』・『意義』を持って生徒と対話し、目標を立てることが難しい生徒がいれば、生徒と共に『目標』・『目的』・『意義』を考えていく事、
それができていなければ、生徒と同じように、校長が指導を行い、できるようにしていく。と全体に約束をしました。
実際に、始業式から改めてふり返りノートを生徒と取り組んでいると、最初は書くのが苦手な生徒も、スタッフと一緒にふり返ると『この授業は面白かった。』と生徒が言えば
『なんでそう感じたの?』とスタッフが対話をすると生徒から「〇〇だったから。」と返事があり。「じゃあ。それをそのまま書いてみよう。」というと、「そうやって書けばいいんじゃ。」と
ふり返りノートを書けないと自分で思っていた生徒が、自分の思いをふり返りノートに書けた事で、生徒たちの自信につながってきています。
生徒たちは今日も「ノートできたよ。」と笑顔でスタッフにふり返りノートを持ってくるなど、少しずつ自分の思いを楽しんで表現することができ、スタッフもそれを楽しみにしながら
対話を行い、放課後は笑顔が絶えない空間となっています!!
また、ふり返りノートはスタッフにとっても目的・意義があり。
目的は、生徒一人ひとりを感じ、心の対話をしていくこと…
意義は、生徒の人間力・スタッフの共育力を育んでいくこと…
この一カ月でどんどん変わっていく生徒に負けじと、私たちも生徒との心の対話を通して、自身の共育力を楽しみながら育んでいます!!
共に一日1ミリ。
校長のラジオ番組をぜひ聴いてください。
「保田隆のHeart Beatラジオ」 RCCラジオ 毎週月曜 20:30~