一人ひとりのありのままを 心から受け入れることを大切に、 共に進んでいくための 心の居場所を提供します。
不登校を体験した子どもの多くは、学校に行きたくてもいけない自分を責めて・・・親の期待には応えられず、親を悲しませている自分を責めて・・・そんな自己否定の感情が、とても強くなっています。
人はありのままの自分を受け入れられることにより、傷ついた自尊心が少しずつ回復し、自己肯定感を取り戻すことができるようになっていきます。
家庭、学校、地域が一体となって、みんなが生徒と共に育っていく共育を実践します。そして、自分のリズム、ペースで「やりたいこと」「学びたいこと」を生徒自身が自ら考え、決めて、行動することを大切にしています。生徒の自主性を重視し、興味・関心に基づいたことを実践することで、生徒自身が自分の(思考・決定・行動・責任)力を伸ばしていきます。それが小さな自信となり、一人ひとりの生きる力を育むことにつながっていきます。
生徒にとって「教室」や「グラウンド」とは、学校の中だけでなく、社会全体が教室であり、グラウンド!
そして、生徒にとって「先生」とは、教員免許を取得している学校の先生だけでなく世の中、社会において、自分らしい素敵な生き方(生き方にメッセージがある)をしていて、それを伝えることのできるおとなはみんな先生!
5つのステップで週5日登校へと導くシステム。今の状況に合わせて登校スタイル・日数・時間が選べる。
保田高等学院は、既存の中学校や高校のように「勉強ができる」という「ものさし」を唯一・絶対的なものとは本当に考えていません。
まだこれからどんどん変わっていく可能性のある、成長途中のひとりひとりの生徒を評価する、本当にたくさんある「ものさし」の中のひとつだと考えます。
「大学受験」「留年」「就職」という選択をする前に
「いちばん大切なこと」を発見していくプロセス=「自分さがし」
をしてもらいたいと考えます。
保田学園 保田高等学院では、「体験型授業=一日1ミリレッスン」を通して、社会で実際に活躍されている尊敬できるような素敵な「おとな」と出会い、さまざまな知識や心豊かな人間力、生きる力を学んでいただき、それぞれの「ステップ」へ導いていきます。
「どんなことが好きで、どんなことが嫌いで・・・」
「自分にはどんな能力・適性があって、何に向いているのか・・・?」など、自分自身のことって、意外にわかっているようでわからないことが多いのです。
まず「自分さがし」をしていくうえで、いちばん大切なことは何だと思いますか?
それは「まず初めてみること」です。
頭の中だけで考えているだけではなく、具体的な分野を経験することで、夢や空想だけでは終わらない、そんな新しい自分に出会うのです。
「まだ自分自身が気づいていない未知の自分」を見つけ、少しずつ自分自身に「自信」をつけていくための科目です。「夢中になって時間が過ぎるのを忘れてしまう」そんな大好きなことなら「デキちゃう自分」を体感してください。
多くの通信制高校は、全日制高校からの転入・編入学の生徒がほとんどのため、中学校からの入学生徒との学力差が大きいのが現状ですが、保田高等学院の生徒はほとんどが中学校から入学してくる完全不登校の生徒ばかりですので、入学時の学力はみんな小学校の中高学年レベルです。
又、転入・編入学の生徒はほんの若干名で、しかも、全日制高校からの転入・編入学はほとんどなく、通信制高校からの転入・編入学がほとんどです。
そのため、生徒間の学力差がなく、分からなくなった小学校・中学校の基礎学力からみんな一緒に学びなおしがリスタートできるので、学力に不安がある人も安心です。
その① 神村学園高等部通信制課程の単位を取得するためのレポートを行っていく授業
その② 生徒それぞれが、わからなくなったところまでさかのぼって学びなおすための授業
これが保田プラン共育授業
完全不登校の生徒の学力の実態は個々様々ですが、全体的に学力は低い生徒が多く、一つの教室で同学年の生徒が画一的な高校の授業を行っても理解度が低いのが現状です。
「保田プラン共育授業」はその課題を解消すべく少人数と異年齢クラス編成のもと、それぞれがわからなくなったところまでさかのぼって学び直すための授業の仕組みです。
それによってわかる喜び、学習する楽しさを感じ、「学ばされる」から生徒自らが主体的に「学びたい」=「学ぶ」へ、そして共に「学び合う」へ、また「わからせる」から「わかろうとする」へ。教員スタッフはそのためのファシリテーター(良い方向への導き手)です。
日本の学校教育における当たり前の授業風景(=黒板の前、教壇に先生が立ち、板書をしながら説明していく)といった一斉授業を受けるのではなく、保田高等学院では授業を受ける前の段階において、生徒一人ひとりの個々の学習状況に合わせた学習目標を計画し、生徒一人ひとりの学習計画を教員スタッフと相談しながら生徒本人が作成します。 自分で物事を計画(プランニング)する力を育んでいきます。
少人数、異年齢のクラス編成のもと、授業では全員が同じ内容を画一的に学習するのではなく、時間割ごとに作成した学習計画に基づいて、一人ひとりの学びたい内容、段階に合わせて個別に学習を行っていきます。得意な科目は学年に関係なく進め、苦手な科目はわからないことろまでさかのぼって学習に取り組み、「学ばされる」から「学びたい」=「学」という自主的な学習意欲を養っていきます。
少人数、異年齢のクラス編成のため、グループでわからないところを、わかる上級生が下級生に教え合ったりという
学ぶ共に「学び合う」=協働
が生まれます。そこで少しずつ集団生活への対応力を身につけることができます。
現在学校にほとんど登校できていない、入学しても登校できるか心配と悩んでいる人も大丈夫。
「ホームスクール対応」は、家庭訪問とは違います。
ほとんど登校できない生徒に対し、専門のスタッフが定期的にご家庭へ出向き、生徒の状況・ペースに合わせて学習サポートやカウンセリングなどを行うところから始めていきます。
生徒だけではなく、親や家族へのホームカウンセリングを行いながら、共に悩み、考え、答えを探し出していきます。
生徒に会うことができなくても家族(とくに母親)の笑顔を取り戻すことで、孤独の「孤育て」から「心の子育て」へと変えていき、そのことで次第に生徒も笑顔になっていく中で、次なるステップ(登校できるようになる)へ導いていきます。
中学校時代から不登校傾向にあり、ほとんど中学校へは登校できていませんでした。
中学校では集団生活になじめず、家からも出られない・・・また、部屋に引きこもり一日中、パソコンゲームをして過ごす毎日が続いていました。本人も両親も高校進学を諦めていました。
そんな時保田のラジオ番組「保田 隆のHeart Beatラジオ」を聴いていた父親が保田高等学院の相談会に参加され、保田との話の中でこの「ホームスクール」を知り入学を決断されました。
ホームスクールをはじめた最初は、保田が自宅に行っても会えない日が多くあり、父親や母親のカウンセリングを行うところからはじめ、本人の部屋の前で開かないドアに向かって保田が話をして帰る日が続きました。
ホームスクールをはじめて1年が経過したころ、はじめて本人が部屋のドアを開け、保田と対面することができ、それからは家庭内に笑顔が次第に取り戻されていき、母親と一緒なら登校することができるようになりました。
そんな中で、ホームスクールだけでなく保田高等学院は保田学園の中の放課後等デイサービス プロローグを併用することを進めていき、入学後1年半経過した現在はホームスクールを活用しながら、高等学院に登校できない日はプロローグを利用したりと少しずつスモールステップする毎日を送っており、今は家でひきこもることがほとんどなくなりました。
まだ、みんなと授業を受けるところまではいってませんが、自分のペースで生活リズムを作りながら、少しずつ1人でも学校に通えるようになりはじめており、現在ステップ3~4で登校できています。
いつでも気軽に来ていただいてもOK。
定期的に校長と教育相談やカウンセリングをする時間があります。
保田高等学院には毎日のように保護者の姿があります。
「いろんな悩み、話しを校長に聞いてもらいたい・・・」と、ハンカチを手にしながら相談する保護者の方がいらっしゃったり、「近くのデパートに来たから寄ってみた」と、保護者の方にいつも気軽に来ていただいています。
さらに生徒と一緒に一ミリレッスンなど授業に参加される方も♪アットホームな雰囲気でいつも楽しく共に学んでいます。
誰にも相談できない・・・。誰に頼っていいかわからない・・・。そんな保護者の方の居場所にもなります。生徒だけでなく、保護者の方に対するカウンセリングをベースに、共に考え、悩み、答えを探し出します。保護者の方の笑顔を取り戻すことが、生徒の苦悩を解決するための最初の一歩なのです。
不登校の状況にある子どもたちの多くは、自分の想いや悩みを誰にも「言わない」のではなく「言えない」からであり、その環境の中でもがき苦しんでいます。そんな子供たちが特に気にしているのは、親の気持ちや表情なのです。
自分が学校に登校できないことで「親を苦しめているのではないか・・・」「親に心配をかけて悲しませているのでは・・・」と自分自身を責め続け、最終的にそんな自分を許せなくなってしまうのです。
また、親も必死に子育てに奔走し、誰に相談し、誰に頼ったらいいのかわからず苦悩の日々を送っています。だからこそ、親や家族の笑顔を取り戻すことが、子どもの苦悩を解決する一歩になるのです。
まずは、一人ひとりの心に寄り添い、ありのままの心の声を聞き、共感、さらに従来の「いいんだよ」「大丈夫だよ」で終わるカウンセリングではなく、より良い方向へ一歩踏み出すための導きを行うカウンセリングをしていきます。
保田高等学院と放課後等デイサービスプロローグを併用することで、
より手厚いサポートが可能です。
「基本的な生活習慣が身につかない」「コミュニケーションを取るのが苦手」「こだわりが強く、人や集団に合わせることができない」「周りの空気を読めない」などが気になる児童・生徒を支援する放課後等デイサービス。
不足しがちな基礎学力や、学校の授業で理解できなかった部分の補充、コミュニケーション力の向上など、6つの生きる力を育んでいく「療育」と「教育」を融合させた「共育」を行っていく心の居場所。
「保田高等学院」と「プロローグ」と併用することもでき、併用している児童・生徒は、午前中のカリキュラムで理解できなかった部分を、その日のうちに解消させることができます。
生徒ペース・居場所・考え方を尊重し、一人ひとりのありのままの個性を心から応援します。
これまでの「教え育てる=教育」ではなく、「共に育んでいく=共育」そして「わからせる教育」ではなく、「わかってあげる共育」を実践していきます。
学校や先生はあくまで脇役であり、主人公は生徒。保田高等学院は生徒のための学校です。
保田学園 保田高等学院には、「あの人より自分はこうなんだ・・・だから自分はダメなんだ・・・」といった人との比較や「みんなと同じじゃないといけない・・・だからこうしなければならない」といった、「ねばならない・・・」の考え方はありません。
他人との比較は心を貧しくし、「ねばならない・・・」は心を重くしてしまい、本当の自分を見失わせてしまいます。
保田高等学院では、みんながみんな同じじゃなくていいのです。みんな違ってみんないい。違いは間違いではなく、その一人ひとりの違いや個性を認め合える、そんな学校です。
たったひとつの約束事、それは「自分が人にされて嫌なことは絶対に人にしない!言わない!」
これは生徒だけでなく先生も共通の約束事です。