みなさん、こんにちは
保田学園 保田高等学院です。
現在1年生には保田高等学院の5つのスモールステップの内、ステップ1(ホームスクール)から登校できるように練習をしている生徒がいます。
ホームスクールでは、学校へ登校できない生徒に、専門のスタッフが定期的にご家庭へ伺い、生徒の状況・ペースに合わせて学習サポートや生徒・保護者のカウンセリングなどから始め、
次のステップ(登校できるようになる)へ導いていけるようサポートするもので、
先日も、校長がその生徒の自宅へ行き、本人と話を行いました。
そこでは生徒本人が校長へ「学校へは行きたいけど…いけない。」と涙ながらに一つずつ言葉を絞りだすように話しはじめ…
校長が本人の言葉をじっくり待ちながら思いを引き出していくと…「学校・教室という空間、雰囲気が怖くて行けないと…」話してくれました。
その話を聴いて校長が「放課後、ほとんど生徒がいない教室に行く事を想像してみて…そんな教室なら登校できそう?」と話すと
時間をかけて、「多分…行けそう…」と本人から返事があり、後日放課後に母親と一緒に登校の練習することがきまりました。
そこで校長は、本人がコンビニで売っている、から揚げが大好きなため、「学校近くのコンビニでから揚げを買って、学校にから揚げを食べにおいで。」
というと本人はびっくりしながらも笑顔でうなずきました。
そして後日、お母さんと一緒に学校へ登校することができました。登校したときは、緊張していましたが、
校長から話を聴いていたので私が「今日はちゃんとから揚げ持ってきた?」と聞くと、
そこで緊張が少し和らぎ5分ほど、時折笑顔を見せながら何気ない話をしながら、学校で過ごすことができました。
色んな不安、葛藤を乗り越えて登校できた【5分…】私にとって、これはかけがえのない嬉しい出来事でしたが、それと同じぐらい嬉しいことが…
それは、その日の放課後に教室で過ごしていた生徒に、「今日、一人のホームスクールの生徒が色んな不安の中、登校へ挑戦する。」という話をすると、生徒から
「覚えとるよ、入学式の時に来たかったけど、どうしても難しくてこれなかった生徒でしょ。それなら教室を空けてあげた方がいいよね。」とそれぞれ不登校経験があるからこそ登校に挑戦する生徒の気持ちに共感し、自然とその生徒が登校しやすい環境をつくってくれました。
そんな生徒の姿を見て、保田高等学院らしい風景だなと思いつつ、思わず胸の奥が熱くなりました…
共に一日1ミリ。
校長のラジオ番組をぜひ聴いてください。
「保田隆のHeart Beatラジオ」 RCCラジオ 毎週月曜 20:30~