みなさん、こんにちは
保田学園 保田高等学院です。
先日、4泊5日の鹿児島へのスクーリングに行って来ました。
今回のスクーリングでは全学年が参加し、中には入学後少しずつ登校の練習を行い個別の学習に取り組みながら5年目にようやく、スクーリングに参加できた生徒もおりました。
特に今回初めてスクーリングに行った一年生は…
保田校長が入学前の相談会で必ず質問をする「鹿児島で行う4泊5日のスクーリングに行ける自身はある?」
という質問に対して、全員が「いけない。」と即答しています。
そして、その質問の後「一年後、二年後を想像した時にみんなと行けるようになりたい?」と校長が尋ねると「なれるなら、そうなりたい。」「行けるようになりたい。」と答えています。
それに対して校長は最後に「今はそれでいいよ。これから、みんなとスクーリングに行ける自分になるために、先生や保護者の方みんなで行けるようにしていこう。その為の学校だから!!」と話をしていました。
そんなやり取りから約一年…
一年生はスクーリング前の一週間程前から、みんな気分が暗く…「他の人と一緒に泊まるのが不安だ。」「家じゃないところでは絶対に眠れない。」とか
「とにかく行きたくない。」等、スクーリングに対する不安の言葉が飛び交っていました。
スクーリング初日も、広島駅についても保護者の方からなかなか離れ生徒、出発時間になると、しぶしぶ重い足取りでみんなと一緒に改札へ向かっていきました。
スクーリングへ行く事が不安なのは本人だけではありません。そんな生徒の背中を見送りながら、誰もいなくなったホームをじっと見つめる保護者の方も数名おりました。
そんな姿もあれば去年、改札前から改札までの10メートルを「行きたくない、行きたくない…」と5分ほどかけて泣きながら校長に励まされながら移動した生徒は…
今年は早めに集合し、他の生徒と笑顔で話をしながら出発時間を待っていました。
そんな姿を見て校長がその生徒に「去年の事、覚えとるか?」と聞くと「その話は言わんでや…」と照れくさそうに笑えるくらい余裕の表情でした。
そんな不安なスタートのスクーリングでしたが、すぐに広島に帰れないという状況に覚悟を決めて、徐々にスクーリングを楽しみ始めて今した。
後日、紹介させてもらう予定ですが、3年生がみんなで思い出を作るために企画したイベントを開いたり、上級生が初めてスクーリングに行く1年生を気遣う心に触れて、一年生も今まで「〇〇先輩」と呼ばれていた生徒が「〇〇ちゃん」や「〇〇さん先輩」等、
名前でなくニックネームで呼びあえるほど生徒間の距離が近づきました。
最終日が近づき生徒たちに「今回スクーリングどうだった?」と聞くと相変わらず「疲れた。」「はよ帰りたい。」という言葉が最初に出ますが…
「まぁ、みんなとおれるならもう少しおってもいいかな…。」とか「話せる友達ができて良かった…もう少し早く話しとけばよかった。」
など、5日間のスクーリングの中でそれぞれの学びを得ていました。
最終日に広島駅に着くと、早速スクーリングの出来事を保護者に報告をする生徒、安心する生徒。そして、それを迎え入れる保護者の方、
全員がスクーリングの出発時と真逆にみんな満面の笑顔でスクーリングを終えました。
そして、広島に帰ってくると、このスクーリングという共通の課題を乗り越えた事で、生徒同士の交流が一層活発になっています!!
そんな、一皮むけた生徒と共にこれからも様々なことにチャレンジしながら共に成長していきたいと思います!!
一日1ミリ共に…
校長のラジオ番組をぜひ聴いてください。